うーむ。自転車は楽しいが、日向を走ったせいか目が痛い。目がやられてるってことは、顔とか首とか相当焼いた気がして微妙だわ。風邪は見る間に回復。朝は図書館開館までルーヴル。
 大聖堂どころか古代エジプトのミイラが今まで保管されてきた時間より放射性廃棄物の危険性がなくなるまでの時間の方が長いってことに今朝気づいて(10万年だそうhttp://courrier.jp/blog/?p=6593)絶望的な気分になってたんだけど、たくさん絵を見ているうちに気持ちが少し座ってくる。
 先々週土曜の写真を再び。

 ルーアンの帰りに立ち寄った、英仏海峡沿いの町、エトルタの海岸。印象派が題材にした海が広がる。ルパン三世のおじいちゃんがいつになくピンチに陥る『奇岩城』のモデルにもなったとか。
 私がまず思い浮かべるのはクールベの描いた白い岩壁ですが。


 記憶を頼りに精一杯近い構図で写真を撮ろうと思っても、どこか違ってしまう。写生じゃないんだなーって、クールベの書いた風景がいかにデフォルメされているかが実感できるのも面白い。遠くから見ても頑としてそびえ立っている感覚って、写真に撮るのは難しいのね。
 フランス全土が晴れていた先々週の土曜日、大西洋側の海辺は気候が不安定で小雨もちらついていた。にも関わらず、雲はほんのり紫がかったブルーグレーで、眼下に拡がる海は薄いエメラルドグリーン。日本じゃ考えられない、ファンタジックな薄曇りだった。