週末、日本に帰ってしまう友達とメッス&ナンシーを探検して来ました。まずは去年オープンしたばかりのポンピドゥーセンター分館。メッスの駅裏の郊外色満載のところにいきなり登場するキノコのような白い屋根。

 晴れると空の色によく映える。実際は箱のように突き出た部分が、直方体のギャラリーになっており、その積み木をちょこっとずらしながら四本重ねたところにばさっとテントの様に布がかかっている具合。

 駅の裏口からのアプローチは今でもわくわくするけど、工事が進めばもっと綺麗になるんだろうな。ただの散歩道ではなく赤・黄・オレンジの色ガラスが混ざっているの、みんな気付いたかな?

 建物は坂茂とジャン・ド・ガスティーヌによる共同作業。テントの裏っ側はこんな具合に木組みによる籠編み。なんとなくほっとする文様だ。

 今回は「彷徨」がテーマの特別展がメイン。建築、自然、人体、思考の仕方、都市の発展、私たちの物の認識の仕方などなどを、「ラビリントス(迷宮)として捉える」ことを共通点とする様々な分野(建築模型や設計図、考古学的な遺物、ビデオ、映画の抜粋、絵画、医学書インスタレーションなどなど)のアートが結集していた。気合い入ってて見ごたえあるし、説得力あって面白かった。オプ・アートの一群など子供たちもきゃーきゃー言って楽しんでた。
 ちなみにこの美術館は、私の気付く限り全てのキャプションが仏英独の三か国語表示になっている。パリの大きな展覧会でも章のはじめの説明のみバイリンガルで他の小さなキャプションはフランス語のみというのが多くて唖然とするので、これは好感を持った。実際、昼を過ぎるころから大量にドイツ人がやってくる。
 カフェのメインはロレーヌ地方のキッシュと選び放題のサラダ。寒い日だったのでスパイシーなスープも頼んでしまったけどかなりおいしかった。

 街の中心は、ポンピドゥーとは逆側にある。10分くらい歩くと、大聖堂へ。

 ストラスブールの薔薇色の大聖堂は有名だが、ここでは大聖堂が黄色い!!土とか石の色が反映してるみたいで、旧市街の建物はそろいもそろってこの色。曇り空の下では温かみがあって素敵!気の所為か街路樹や花壇も黄色が多い。あまり良い写真がとれなかったが、ちょうどポプラが鮮やかな黄色に紅葉していて町全体が発光しているみたいだった。

 聖堂にはシャガールのステンドグラスも。ここでも黄色を載せてみました。それにしてもシャガールって、よく働くなあー。

 街の建物はこんな感じ。もっと綺麗なのだけど。

 次の更新ではナンシーをお楽しみに。今度は本格的に食べますよ!