今日は、午前はパンテオン近く、モザイク画に囲まれた空間に中庭から光が降り注ぐお気に入りの図書館、午後はルーヴルの資料室で作業。朝は頼んでおいた資料で、19世紀前半なので十分「最近」のものとはいえ、大判フォリオリトグラフ集で蔵書票なども付いていてわくわくする。お昼の間に、キッシュを食べつつチャリで川を越える移動。今週に入ってから暖かい日が続くが、今日は25度くらいになっていたのではないかと思う。等間隔の法則どころか、「間隔」というのか怪しい程に老若男女がセーヌ岸辺で甲羅干し。例外なくみんなご機嫌なのに押されて、外で昼を食べたりなどしていたら、少し瘴気を吸い過ぎてしまったのに加えて暑過ぎて疲れる。やっぱ私には直射日光はつらいわ。ちなみに三月のパリはどういうわけか四回目で、だからどうということではないのだけど、これぐらいの気候が一番「パリ!!」という気分になる。旅人気分など一滴たりともはいりこむ余地がないほど時間的には追い詰められているにも拘わらず、ここはパリなのだ。パリは強い。センチメンタル。

Club Des Incorrigibles Optimistes (Litterature & Documents)

Club Des Incorrigibles Optimistes (Litterature & Documents)

 最近、研究関係の本に忙殺されていて、外国語で小説を通して読むということをやっていないのに危機感を覚えたもので、久しぶりに買ってみた。今回は本を極力増やしたくないので、小説に関しては読了するまで次を買うのは禁止、という、常時三〜四冊を並行して読んでいる私には厳しいルールを定めている(とはいえ結構もらった日本語書籍がたまってるので併読にはこまらないのよね)。ので、なんか結構迷った末に、始末に負えない楽観主義者クラブとでもいうなんか他人事とは思えない魅力的な題名で、主な舞台に左岸が頻出し、チェコソビエトからの亡命の話とかも出てくるっぽいので。面白いことを祈る。