昨日深夜に三月末日までの仕事を一応あげて、今日はゆっくり寝て掃除、日用品買い物など。先ほど久々にお家とスカイプなどしてみた。以前は母上が30分だったのだけど、ここのところ小さい妹君がよくしゃべるので時間が倍に。常に愛すべき妹ではあるんだけど最初異星人のようだったのが、何らかのイキモノになり、可愛い生き物になり、時に怪物になり、そこそこ話の通じる人間になり、仲間意識を持てるまでになり、といった感じで人間の時間の速さの感じ方が変わるに従ってゆっくり関係が変わっていくのは、ずっと年下のきょうだいを持っている面白さだと思う。最近予備校というところの門を始めてくぐった彼女は、授業終了後に黒板消しのおばさんが黒板を消すことに感動していた。曰く、予備校というのは、お金があるんですよ、だって。
 そういえば、先週のよく晴れた日、お忍びでブルゴーニュ地方のドライブにお邪魔してきた。


 これが今時期の葡萄の木。パリを拠点にワイン関係のお仕事をされている方に案内していただいたのでとても面白かった。この辺りはグランクリュとかプルミエクリュとかといった上等なワインが出来る葡萄畑だそうだ。フランスでは、ワイン畑の土質操作をしてはいけないことになっているため、畑のもともと持っている栄養分や性格が途方もなく重要である。肥料をいれるのも駄目、なんと水を撒くのもいけない。葡萄を育てるのは手のかかる仕事だが、良い葡萄畑では手をかけた分ちゃんと報われるので、どんどん面倒を見てあげられるし、その分ワインの質もどんどんとよくなっていく。そうしてブルゴーニュとかの小さいけど素晴らしいワインのブランドが保たれているそう。一方で、もともとのワイン畑がよくないと、新大陸のように肥料をいれたり出来ないので、一本3ユーロのワインを作り続けることになってしまうという。

 ドメーヌ・ドゥ・ロマネ・コンティの葡萄畑に立つ有名な十字架!この後、ボーヌのレストランで、素敵なワインを頂きました。
 ところでボーヌには、15世紀半ば、ブルゴーニュ公フィリップ善良公のもとで活躍したニコラ・ロランが設立した施療院(病院)があり、礼拝堂をロヒール・ファン・デル・ウェイデンの《最後の審判》多翼式祭壇画が飾っていました。

 左側にニコラ・ド・ロラン、右には妻のギゴーヌ・ド・サラン。

 開くとこんな感じ。

 拡大図。あとでちょっと説明入れます。