比喩じゃなく、本当にバルセロナのモザイクばかり貼ってみよう!全部ガウディ。

 これはお洒落大通りパサージ・ディ・グラシアのタイル。濡れると模様が浮かび上がる。


 この辺りは主にグエル公園。エウゼビ・グエル氏はガウディの才能に惚れ込んで次々に注文を与えては彼にお金をつぎ込んだ。バルセロナに、こんなにみょうちくりんなぐにゃぐにゃしたイキモノのような建物が立ち並び、その余波で周囲の中世以来の歴史的な街並みすら、どこか他の都市で見るのとは違った異彩を放つように見え、いうなれば街全体がちょっと空間のゆがんだようなワンダーランドになっているの*1の立役者の一人は彼、というわけだ。


 というわけで、まあお金に余裕のあるみなさんは、面白いひとを見つけたらどんどん資金提供をするとよろしい。とかく芸術はお金がかかるし、一見無駄なくらいお金がかかる。でも、ただ夕食までのお腹を満たすためのお菓子を作ってもらうのと、感動するお菓子を作ってもらう、つまり口に運ぶ前から極上の感覚に満たされて食べている間は嫌なことも全て忘れ、食べ終わった後も思い出すだけで幸せな気持ちになり、夢でその感触を繰り返し味わえるまでのお菓子を作ってもらうののコストは違うし、お菓子は自分だけしか食べられないが、芸術は周りの人も頼んだ人と同じだけその分け前にあずかれるのだ*2。上手くすると自分の名前も残るよ!

*1:それはそういう運動があったからだし、その運動自体が古くからある街並みから養分をとっているのだけれど

*2:芸術はお菓子とは物凄く全然違うけど、その辺ややこしいのは今回は横に置いておきます。