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先日、二度目の四国に行ってきた。
徳島県は鳴門、大塚国際美術館、という実物大の陶板複製で恐ろしい数の西洋絵画が集まった美術館での国際学会に傍聴参加。この学会はとても面白かったー!のに加えて、美術館が思いのほか、なかなか凄いのでいろんな人にお薦めしたい。教科書に載っているような西洋美術の「名画」が古代から20世紀まで軒並み、一日では息切れするくらい集まっている。まあラインナップには偏りは感じないでもないが、それは不可避なのでよいとして、陶板による複製に向いている画派・画風とそうでないものの違いも結構それはそれとして面白い。それだけでなく、バチカンのシスティーナ礼拝堂やスクロヴェーニ礼拝堂を始めとする教会内部などを実物大で再現した環境展示がとても楽しめる。
結構外れたところにあるけれど、実は神戸や大阪から目と鼻の先。宿の目の前は砂浜になってたので夏にリゾート使いというのもありそうだし、もう少し西で春夏に開催予定の瀬戸内国際芸術祭(瀬戸内国際芸術祭2019)などにひっかけてでも、是非!
歓待されてすっかり徳島のファンになったついでで、折角だからと鳴門の渦潮も観てきましたよ。美術館から程近い乗り場より、小さな汽船に。
丁度、この辺りは太平洋と瀬戸内海の境目。この時の潮は、瀬戸内海から太平洋に向かって激しく流れ出している。
そして、あれが…!
巻いてます!!
ちょっと異界への入り口めいてる…!
聞けばその日は大渦で、しかも瀬戸内側からの潮の流れの方が大きい渦が出来るのだそう。大迫力でした。
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北方のさる賢夫人より、自分の写真の方が盛り付けが巧みに見えるのではないかというお便りを頂きましたので、ここに記して以て読者諸姉諸兄の意を問うものであります。
いずれにせよ、真四角の容れ物に幾何学的に並んだものを長方形の中に収めるって意外と難しいのだなあ。これで、皿に少し不均整なところがあったり(勿論良い意味で)、あるいは料理にイレギュラーな形のあそびがあったりすると、一気に写真には映えるようになる。ただ、そこを敢えて、きちんきちんと角を揃え、襟を正すところがお正月らしさだったりする。素人写真の何倍も、実物が優美であったことは申し添えておきましょう。
書いてるうちに楽しくなっちゃって、身内贔屓の連打、御免下さいませ。
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近頃は、「趣味は暖まることです」っていいたいくらいに暖かく過ごすことに神経を使ってる。貼るカイロは背中かお腹か?スカートとずぼんとどちらが暖かいか??私の結論は、貼るカイロは背中、というかジーンズでベルトする辺りなので腰。スカートとずぼんは、結局ウールスカートの下にタイツでブーツとタイツの間にレッグウォーマーを仕込むと「足が冷える」という不安を脳内から一掃出来ることが判明した。もちろん研究室では膝かけが必須だ。
さらに、もこもこ毛糸のぱんつと腹巻の一体化した製品に手を出すに及んで、京都の冬と和解出来そうな気がしてきたこのごろ。毛糸のぱんつはまったくもって素晴らしい。このハラ巻きを私が研究室中の女史たちに薦めてまわっていないのは、タダ意図せずしてセクハラ・アカハラをするの愚を避けんとすればなりけり。
そんな訳で、今年二月のパリ程ではないものの、京都は相変わらず寒いのだが、この季節はやはり好きなのだ。キンキンに空気の冷えて澄んだ朝、雪が並行どころか上に向かって舞う様な強風の夕方、自分がこんな日に生まれたに違いないと思ってしまうくらいに。そしてちゃくちゃくと仕事が容赦なく締め切られていく感じもせわしないけどクライマックスっぽくて素敵。今日はいつも大好き鶏肉のトマト煮。白ワインが無かったので、隠し味はカレー粉とちょっぴりのウスターソースで、スパイシーに。いつかインド料理やで食べたトマトスープが衝撃的に美味しかった時以来、ちょくちょくトマトスープをカレー粉でホットにしてしまう。
本日の最終段落は少し暖かいところへ、パリで出会った友人で、沖縄を拠点に活躍しているピアニスト新崎洋実さん(名前出すべきとこだと思っていざだすとちょっと照れる…)のページをご紹介しましょう→(ヒロミゴト)。こんな凄いヒトを相手に私ときたら酔っぱらってちゃらんぽらんになってたり餃子の名店を居酒屋使いしたり実験的に兎を煮てみたりとしてたと考えるとまあ色々びっくりなのだが、そんなこともあるからパリとか行ってみるもんです。来週月曜にリサイタルを控えているそう→(ヒロミゴト: ピアノリサイタル)。私は残念ながら沖縄には行けないけれど、お近くの方は是非。
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とうとう12月!昨日一つ締切を終えて、戦友とモツ鍋でしっぽり打ち上げながら「我々の後期は一体どこへいってしまったのでしょうね」などとため息。10月入ってからはまったくもって規則的に忙しく、規則正しく次々にやってくる敵を薙ぎ払いながら、規則正しさを維持するために規則正しく息抜きをする日々。ただ、この規則正しく動いている世界の鼓動と合わせるようにして動くのは自分としてはちょっと心地いい。世捨て人にはなれそうにないわ。
自分の身につける感じとはちょっと違うけど(ちょっと近いものもあるけど)あまりに可愛らしいアクセサリーの作家さんをネットで発見したのでご紹介(other – LAMEDALICO)。金銀を撚った糸や絹糸、天然石を使った、それ一つで物語のように丁寧で完成した作品。小さな絹糸のミサンガブレスなど、手首に巻いてお出かけしたら些細なことがキラキラして見えそう。思わず創造意欲がかきたてられて、今日はアヴリルの糸を買ってしまった。
今日やっちまった思わぬ買い物のもう一つはこれ。
- 作者: 株式会社明治
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それからこれ。
- 作者: 千野帽子
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